◇２９日　ウエスタン・リーグ　中日５―４広島（ナゴヤ）

　中日の育成・川上理偉内野手（２４）が「１番・一塁」で出場し、１回にプロ初本塁打、９回にはサヨナラ打を放ち、支配下選手登録へ向けアピールした。チームは連勝を６に伸ばした。
　川上で始まり、川上で終わらせた。３点を追う９回、津田の２点適時二塁打と敵失で同点に追い付き、なおも２死一、二塁で打席が巡ってきた。「最後自分に回ってくるかなと。決めたいなと思っていた」。追い込まれながらも松本のフォークに食らい付き左越えへサヨナラの一打をはじき返した。
　初回にはプロ初本塁打を放った。１回、左腕・高橋の１４３キロ直球を捉えた打球は左中間のフェンスを越えていった。先頭打者弾となった記念すべき一発を「いい流れで次のバッターにつなごうと思っていた。最高の結果になって良かった」と振り返った。
　落合２軍監督は「思い切りの良さが特徴で、それがずっとできている。体も強いし、よく頑張っている」と評価する。
　今季はここまで２軍公式戦３０試合に出場し、打率２割９分（１００打数２９安打）、１本塁打、１５打点、１０盗塁の成績を残している。「けがをせず一年間戦えるように、支配下になれるようにしたい」。独立リーグ・九州アジアリーグ大分から入団して２年目、２４歳の猛アピールはまだまだ続く。



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