どら報

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石川昂弥

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◇10日 中日10―1広島(バンテリンドーム)

 好球必打の姿勢が本拠地で輝いた。2試合ぶりに先発出場した中日の石川昂弥内野手が5打数3安打2打点の活躍で、10得点を挙げた竜の猛攻をけん引した。まずは4回に先発・森下の初球のカーブをうまく拾う左前打。サノーの一発が飛び出した直後の5回無死では外角のカットボールを右中間へ運ぶ二塁打を放ち、ボスラーの左犠飛で生還した。

 好機でも勢いは止まらない。6回2死一、二塁ではカウント1―1から2番手・常広が投じた直球を逃さなかった。再び右中間を破る2点適時二塁打。「コースに逆らわずに、右中間に打てるのは自分の持ち味」。広角に打球を飛ばして、5月31日のオリックス戦(京セラ)以来の1試合3安打。打率も3割4厘まで上昇した。

 一振りで決めるのが今季の石川昂だ。この日の安打は全てファーストスイング。「練習から1球目というのは意識を持ってやっています」。フリー打撃などで1球目からの一振りで仕留める練習を積み重ね、試合でも甘い球をミスショットせず捉えきっている。

 これで、7月は28打数11安打と好調をキープ。この日は横浜から名古屋に戻っての移動ゲームだったが、7回は三塁線を襲った菊池の痛烈なライナーをジャンピングキャッチするなど動きもキレキレだ。「常に一定の時間に、なるべく午前8時半ごろに起床するようにしています」。タフな日程でも生活のリズムを一定にして、疲労をためないことを意識する。

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 中日の石川昂弥内野手(25)が、三塁レギュラーの絶対死守を誓った。4日の巨人戦(バンテリンドームナゴヤ)で決勝打を放つなど7月は打率4割6分7厘と好調をキープ。首脳陣から精神面、打撃面での成長ぶりも評価される大器が、このまま定位置を誰にも譲らず、残りのシーズンを駆け抜ける。

 自ら勝ち取ったポジションは、もう手放さない。高卒のドラフト1位として、鳴り物入りでプロ入りして7年目。25歳になった石川昂が雌伏の時を経て大きな分岐点を迎えている。

 「今年は、とにかくそれ(三塁のレギュラー確保)を目指しています。何がなんでも出続けるというか、絶対に出続けるという強い覚悟を持ってやっています」

 昨季は就任1年目の井上監督から「4番」と明言されてシーズンをスタート。ただ、開幕から13試合で打率1割6分と打撃不振に陥り、4月中旬には2軍落ちするなど悔しさにまみれた。

 一転、今季はここまで打率を3割台に乗せ、得点圏打率3割2分1厘と勝負強さも出てきた。6月19日には右手中指を負傷するアクシデントに見舞われながらもフル出場。4日の試合後には、井上監督から「相手投手にもよるけど、よっぽどのことがない限りは今のところ昂弥で三塁はいきたい」との言葉を引き出した。

 指揮官が「おとこ気、根性を今年は感じる」と言及する気持ちの面だけでなく、松中打撃統括コーチは打撃面での成長にも言及する。5日の巨人戦(バンテリン)の9回に守護神・マルティネスの初球、156キロの直球を中前にはじき返した打撃を引き合いに「迷いなく振っている。これまでは(打席で相手のボールを)見て、見てという感じだった。監督も僕たちも『初球、打たないのか』というところだったが、今は手出しできている。自信を持って打席に立てているのが大きい」とうなずく。

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◇4日 中日2―1巨人(バンテリン)

 中日は終盤に勝ち越して今季4度目の3連勝を飾った。1―1で迎えた8回2死三塁で石川昂弥内野手がフルカウントから巨人の3番手・田中瑛のスライダーを強振。打球はセンターの頭上を越え、三塁から代走・尾田を迎え入れた。石川昂は二塁上で両手を叩き、高々と突き上げて感情を爆発させた。

 1死から細川が右翼フェンス直撃の三塁打で好機をつくり、続くサノーは空振り三振に倒れたが、石川昂のバットが勝負を決めた。23試合連続無失点中だった田中瑛からの決勝打に、井上一樹監督は「防御率が物語っているようになかなか田中選手も厳しい投手。そこで一本出たというのは、チームの勝利も大きいけど石川昂弥の自信になる」と表情を緩めた。石川昂の成長ぶりについては「指のけががありつつ『いやいや、全然僕は大丈夫です』というおとこ気、根性を今年は感じる。相手投手にもよるけど、よっぽどのことがない限りは、いまのところ昂弥で三塁をいきたいと思っている。こちらが話をした時も返答がだいぶ変わってきた。そこが成長かな」と語った。

 「返答が変わった」については「『昨日のあの場面はどう考えていたんだ』と聞いてもじもじしていたのが『こうだと思ったんです』と。(会話の)キャッチボールができるようになった。最近は(石川昂の)返答で僕がうなずくことも多い」と目を細めた。

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