◇4日 中日7-3阪神(バンテリン)
中日の中西聖輝投手(22)が4日の阪神戦(バンテリンドームナゴヤ)でプロ初勝利を挙げた。強力打線を相手に7イニングを投げ3安打、9奪三振の力投で3失点。3度目の登板で待望のウイニングボールを手にした。チームは7―3で逆転勝ちし、今季の阪神戦に7試合目で初勝利。先制された試合も11試合目で初勝利となった。ドラフト1位ルーキーが、開幕から低迷していたチームの悪い流れを止めた。
無邪気な笑顔が、中西にはよく似合う。プロ3度目の先発登板で阪神打線を7イニング3失点。ただ、初勝利の喜びもつかの間、試合後には反省の弁ばかりが並んだ。
「ピンチでの初球の入り方。振ってくるのが分かっている中で前川選手にああいうボールを投げてしまったのは、反省点というか論外」
初回、先頭の高寺に中前打を浴び、2死から佐藤に四球、大山に死球で2死満塁。ここで、智弁和歌山高の3年夏に甲子園大会決勝の「智弁対決」で対戦した智弁学園高(奈良)出身の前川。初球の変化球を簡単に捉えられ、打球が右中間を割る間に3人の走者が生還した。
それでもめげないのが怖いもの知らずのルーキーだ。直後に打線が逆転。ベンチに座り、とにかく考えた。「どういう投球が有効になるか、自分の真っすぐがどこまで通用するのか、頭の中でいろんなことを想像しながらベンチに座っていました」。ここからゼロを並べてみせた。
3回2死一、二塁では前川をフォークで空振り三振。中盤になっても球威の落ちない直球を軸に、変化球も有効に使った。7回もマウンドに上がり、最後は「自分の全部を出そうと頑張りました」と佐藤をフォークで空振り三振に仕留め、マウンド上で大きくほえた。
勝利の瞬間、目には光るようなものも見えた。ただ、両親もこれまでの野球人生で”悔し涙”と”うれし涙”は見たことがなかったという。「卒団式の時とかは泣いていましたね。仲間との別れは寂しかったのかな」と流していたのは惜別の涙。頂点に立つ喜びを知った高校時代、手術も経験して根性だけではやっていけないと学んだ大学時代。どんな時も笑顔で楽しくがモットーの投球スタイル。プロ初勝利は仲間に助けられ、笑顔がほころんだ。

https://www.chunichi.co.jp/article/1246988
中日の中西聖輝投手(22)が4日の阪神戦(バンテリンドームナゴヤ)でプロ初勝利を挙げた。強力打線を相手に7イニングを投げ3安打、9奪三振の力投で3失点。3度目の登板で待望のウイニングボールを手にした。チームは7―3で逆転勝ちし、今季の阪神戦に7試合目で初勝利。先制された試合も11試合目で初勝利となった。ドラフト1位ルーキーが、開幕から低迷していたチームの悪い流れを止めた。
無邪気な笑顔が、中西にはよく似合う。プロ3度目の先発登板で阪神打線を7イニング3失点。ただ、初勝利の喜びもつかの間、試合後には反省の弁ばかりが並んだ。
「ピンチでの初球の入り方。振ってくるのが分かっている中で前川選手にああいうボールを投げてしまったのは、反省点というか論外」
初回、先頭の高寺に中前打を浴び、2死から佐藤に四球、大山に死球で2死満塁。ここで、智弁和歌山高の3年夏に甲子園大会決勝の「智弁対決」で対戦した智弁学園高(奈良)出身の前川。初球の変化球を簡単に捉えられ、打球が右中間を割る間に3人の走者が生還した。
それでもめげないのが怖いもの知らずのルーキーだ。直後に打線が逆転。ベンチに座り、とにかく考えた。「どういう投球が有効になるか、自分の真っすぐがどこまで通用するのか、頭の中でいろんなことを想像しながらベンチに座っていました」。ここからゼロを並べてみせた。
3回2死一、二塁では前川をフォークで空振り三振。中盤になっても球威の落ちない直球を軸に、変化球も有効に使った。7回もマウンドに上がり、最後は「自分の全部を出そうと頑張りました」と佐藤をフォークで空振り三振に仕留め、マウンド上で大きくほえた。
勝利の瞬間、目には光るようなものも見えた。ただ、両親もこれまでの野球人生で”悔し涙”と”うれし涙”は見たことがなかったという。「卒団式の時とかは泣いていましたね。仲間との別れは寂しかったのかな」と流していたのは惜別の涙。頂点に立つ喜びを知った高校時代、手術も経験して根性だけではやっていけないと学んだ大学時代。どんな時も笑顔で楽しくがモットーの投球スタイル。プロ初勝利は仲間に助けられ、笑顔がほころんだ。

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