◇7日 交流戦 中日4x―3ロッテ(バンテリンドームナゴヤ)
中日は「日本生命セ・パ交流戦」のロッテ戦に逆転サヨナラ勝ちした。2点ビハインドの9回に代打・石川昂弥内野手(23)と1番・岡林勇希外野手(23)の適時打で同点に追いつくと、2死満塁で2番・田中幹也内野手(24)が押し出し四球を選んで、大きな1勝を手にした。これでカード勝ち越しが決定した。
この人の2051安打目から劇的なドラマが始まった。2点を追いかける9回2死で大島洋平外野手は「別にホームランを打ったところで1点足りないし、後ろにつなぐことだけ考えた」。2球目にきた138キロのツーシームを左前へ。これがなければ、石川昂、岡林、田中の若手トリオによるサヨナラ劇も生まれていなかった。
和田一浩さんの通算2050安打まであと2本だった。「6番・左翼」で8試合ぶりにスタメン出場し、2回1死で迎えた第1打席で右前打、4回2死の第2打席で左前打を放ち、そして最後に超えた。
「一つの身近な目標だったので超えられたのは良かった」。ルーキーだった2010年、和田さんはすでに38歳イヤー。それでもバリバリのレギュラーで打率3割3分9厘、37本、93打点をマークした。そのときにした質問は今も覚えている。「僕があまり調子が良くないときに『疲れないんですか』って聞いたんですよ」。返答はこうだった。「疲れてるよ。疲れているのが当たり前。むしろ、元気なほうがおかしいから」。痛い、かゆいは誰にもある―。試合に出続けること、戦い続けることとは何かを示されたような気がした。
それから16年。スタメンで出場する機会は減った。それでも、「やれることをやる」という姿勢は変わらない。5月19日のことだった。前カードは東京ドームで次カードは横浜。チームは横浜の宿舎で休養日だったが、名古屋に一度戻った大島は自宅にパーソナルトレーナーを呼び、トレーニングとケアをした。「ホテルでゴロゴロしていても仕方ないし。いつもやっていることだから」。試合前には内野でノックを受ける機会も増えた。「運動量を落とさないようにね。足を動かすためにも」とわけを語る。

https://www.chunichi.co.jp/article/1079186
中日は「日本生命セ・パ交流戦」のロッテ戦に逆転サヨナラ勝ちした。2点ビハインドの9回に代打・石川昂弥内野手(23)と1番・岡林勇希外野手(23)の適時打で同点に追いつくと、2死満塁で2番・田中幹也内野手(24)が押し出し四球を選んで、大きな1勝を手にした。これでカード勝ち越しが決定した。
この人の2051安打目から劇的なドラマが始まった。2点を追いかける9回2死で大島洋平外野手は「別にホームランを打ったところで1点足りないし、後ろにつなぐことだけ考えた」。2球目にきた138キロのツーシームを左前へ。これがなければ、石川昂、岡林、田中の若手トリオによるサヨナラ劇も生まれていなかった。
和田一浩さんの通算2050安打まであと2本だった。「6番・左翼」で8試合ぶりにスタメン出場し、2回1死で迎えた第1打席で右前打、4回2死の第2打席で左前打を放ち、そして最後に超えた。
「一つの身近な目標だったので超えられたのは良かった」。ルーキーだった2010年、和田さんはすでに38歳イヤー。それでもバリバリのレギュラーで打率3割3分9厘、37本、93打点をマークした。そのときにした質問は今も覚えている。「僕があまり調子が良くないときに『疲れないんですか』って聞いたんですよ」。返答はこうだった。「疲れてるよ。疲れているのが当たり前。むしろ、元気なほうがおかしいから」。痛い、かゆいは誰にもある―。試合に出続けること、戦い続けることとは何かを示されたような気がした。
それから16年。スタメンで出場する機会は減った。それでも、「やれることをやる」という姿勢は変わらない。5月19日のことだった。前カードは東京ドームで次カードは横浜。チームは横浜の宿舎で休養日だったが、名古屋に一度戻った大島は自宅にパーソナルトレーナーを呼び、トレーニングとケアをした。「ホテルでゴロゴロしていても仕方ないし。いつもやっていることだから」。試合前には内野でノックを受ける機会も増えた。「運動量を落とさないようにね。足を動かすためにも」とわけを語る。

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【中日・大島洋平、猛打賞で一気に『和田一浩さん超え』2051安打!!】の続きを読む