◇11日 阪神1―0中日(甲子園)
タイムリー欠乏症が深刻だ。中日は11日の阪神戦(甲子園)に0―1で敗れた。6回無死一、二塁でオルランド・カリステ内野手が送りバントを失敗するなど、少ない好機で空回り。2試合連続となる零封を食らい、適時打なしは実に48イニング連続となった。週明けはヤクルトとの2連戦。ホームで出直しを図る。
乗り込んだ甲子園で中日は2戦無得点に終わった。失点は合計たったの3。森下の適時打1本と佐藤輝の2本。だが、野球は点取りゲーム。得点のにおいは漂っては消え、また消えた。
最大の好機だった6回。井上一樹監督は2つのミスを指摘した。無死一、二塁でカリステ。サインはバント。「あいつの場合は普通にやるよりも、セーフティーの方が得意。進めてくれという選択で作戦を講じた。ミスが起きるのも含めて、うまくいかなかった」。打球は投前に転がり、1死一、二塁。上林の右飛で阪神ベンチは湯浅へスイッチ。4番・中田の四球で2満塁となった。
打席は高橋周。2ボールからベンチのサインは「打て」。見送ったらボールかもしれない高め真っすぐを強引にたたく。結果は一ゴロ。指揮官は「本人が一番『しまった』と感じていると思う。助けてしまった。湯浅投手もバタバタしていた」。背番号3は「今振り返ると、あの球は見送って、次以降の球で勝負してもよかった」と分析した。
サインが打て、だから打った。井上監督も「あまり言って、積極性がなくなると嫌だから」と締めた。4万人超の前で繰り返される1球ごとの勝負。技術とメンタル。打席での振る舞いに何を求めるか。松中信彦打撃統括コーチは語った。
「何とかしたろうとか、おれがヒーローになろうとか、強い選手、戦う集団にならないとこの壁は越えていけない。そこは僕が口酸っぱくいっていきたいと思います」。球種やコースを絞り、がっつく。野手にとっては失敗のスポーツこそ野球。井上監督と共通するイケイケのスタイルでナインは立ち向かっていくしかない。

https://www.chunichi.co.jp/article/1065568
タイムリー欠乏症が深刻だ。中日は11日の阪神戦(甲子園)に0―1で敗れた。6回無死一、二塁でオルランド・カリステ内野手が送りバントを失敗するなど、少ない好機で空回り。2試合連続となる零封を食らい、適時打なしは実に48イニング連続となった。週明けはヤクルトとの2連戦。ホームで出直しを図る。
乗り込んだ甲子園で中日は2戦無得点に終わった。失点は合計たったの3。森下の適時打1本と佐藤輝の2本。だが、野球は点取りゲーム。得点のにおいは漂っては消え、また消えた。
最大の好機だった6回。井上一樹監督は2つのミスを指摘した。無死一、二塁でカリステ。サインはバント。「あいつの場合は普通にやるよりも、セーフティーの方が得意。進めてくれという選択で作戦を講じた。ミスが起きるのも含めて、うまくいかなかった」。打球は投前に転がり、1死一、二塁。上林の右飛で阪神ベンチは湯浅へスイッチ。4番・中田の四球で2満塁となった。
打席は高橋周。2ボールからベンチのサインは「打て」。見送ったらボールかもしれない高め真っすぐを強引にたたく。結果は一ゴロ。指揮官は「本人が一番『しまった』と感じていると思う。助けてしまった。湯浅投手もバタバタしていた」。背番号3は「今振り返ると、あの球は見送って、次以降の球で勝負してもよかった」と分析した。
サインが打て、だから打った。井上監督も「あまり言って、積極性がなくなると嫌だから」と締めた。4万人超の前で繰り返される1球ごとの勝負。技術とメンタル。打席での振る舞いに何を求めるか。松中信彦打撃統括コーチは語った。
「何とかしたろうとか、おれがヒーローになろうとか、強い選手、戦う集団にならないとこの壁は越えていけない。そこは僕が口酸っぱくいっていきたいと思います」。球種やコースを絞り、がっつく。野手にとっては失敗のスポーツこそ野球。井上監督と共通するイケイケのスタイルでナインは立ち向かっていくしかない。

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【【悲報】松中信彦コーチ「戦う集団にならないと」 深刻48イニング連続タイムリーなし…】の続きを読む