どら報

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渋谷真コラム「龍の背に乗って・キャンプ編」

 18日間の臨時コーチ期間を終えて、今中慎二さんはまず、「団体行動がきつかった」と笑わせた。そして真顔になって、愛する古巣の投手陣について語ってくれた。「何を一番伝えたかったのか?」。僕の問いにこう答えた。

 

 「若い子の四球が多い。そもそも(立浪監督からの依頼理由は)そこやから」

 昨季の与四球445はリーグ最多。最少の阪神(315)より4割も多い。しかし、これは制球力の拙さを表しているのではない。得点を期待できないから失点を恐れる。失点を恐れるから四隅に投げようと神経質になる。つまり技術はあるが、そういう球はぎりぎりボールとなり、不思議と振ってくれないものなのだ。カウントを悪くし、走者をためる。恐れの根源は援護力の弱さにあるのだが、悪循環を断ち切るには投手が大胆さをもたねばならない。今中さんが授けたのは制球力を磨く技術ではなく、勝負の極意だった。

 「真ん中高めのちょい甘に強い球を放れ」。若手投手にこう説いた。

 「それが基本線。ただし(投手コーチだった)11年前にはそんなこと教えてないです」

 日米の野球解説が本業の今中さんは、この11年の間に投手の高速化が著しく進んでいることを実感している。「とにかく低め」の時代は去った。勝野、清水、高橋宏、松山、藤嶋…。中日にも強いストレートを持つ投手は何人もいる。慎重だけの投手に打者は慣れている。大胆さをもてば、1球で打ち取れる。「ちょい甘」は、打者が食い付くエサなのだ。

 「隅っこから始めるとしんどいでしょ。勝負付けは早く。特にリリーフは遊び球なんかいらん。ストライク先行は理想ですが、いかにボール先行の時に粘れるかですよ」 阪神の中軸打者はその典型だが、誘う変化球にはまず手を出さない。不利なカウントになるとますますストライクを投げられず…。この悪循環を断ち切るのは、恐れと窮屈さから解放されること。強いストレートがあるのだから、自信を持て。伝説のエースが残した言葉が、四球減につながると信じたい。

 https://www.chunichi.co.jp/article/855659


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 中日のウンベルト・メヒア投手が休日返上で投球練習を行った。
 午前中に宿舎から歩いてアグレスタジアム北谷に姿を現すと、ユニホームに着替えてブルペン入り。直球にスライダーやカーブなどを交えながら50球を投じた。
 右腕は、21日の練習試合・ロッテ戦(北谷)で3イニングを投げる予定。今季初実戦に向けて「グッドブルペン。実戦ではコントロールよく投げられるように、変化球で打者のタイミングを外せるように意識したい」と意気込んだ。
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 沖縄県北谷町で行われている中日の春季キャンプ。堂上直倫1軍内野守備走塁コーチ(35)が、早出の守備練習で新人の辻本倫太郎内野手(仙台大)らにノックを浴びせ、声を張り上げる。「いいぞ。膝から入っていくんだ」。昨年現役を引退したばかりの新米コーチは、はつらつと指導している。

 2006年の高校生ドラフト1巡目で3球団競合の末、中日入り。愛知・愛工大名電高時代は強打者として知られたが、プロでは堅実な内野守備を武器に活躍。通算1012試合に出場し、476安打をマークした。

 昨季限りで引退し、このオフ。ナゴヤ球場の室内練習場には、ノックバットを手に黙々とネットへゴロを打つ堂上コーチの姿があった。現役時代から練習熱心だった同コーチは「ノックができなかったら駄目なので、当たり前。(キャンプへ向けて)最高の準備をしてきた」とさらりと語る。

 「まだ若いので」と、今キャンプでは自らノックを受けながら指導することも。連日、球場を引き揚げるのは夕方。「コーチも大変だなと思う」と話しつつ、「うまくなってほしい気持ちだけでやっている。みんな上手になっているのは分かるので、もっともっと頑張ってほしい」。

 中日の本拠地は人工芝だが、昨季の失策数79はリーグで3番目に多かった。堂上コーチは「確実にアウトを取って、投手に信頼される選手になってほしい」。自身が目指した理想の内野手を、今度は指導者として育てていく。


(出典:時事通信ニュース)
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